視覚障害者のエイド

  ロービジョンエイド

  CCTV(拡大読書器)

CCTVは、カメラで写した文字などの映像を直接モニターに大きく映し出す装置である。倍率は、3〜45倍ぐらいである。この装置は、視力のかなり低い弱視者や中心暗点を生じた弱視者にも、有効な補助具である。

弱視の児童・生徒が教室で教科書などを見るだけでなく、黒板に書かれた文字を見ながらノートを取る作業にも使える遠近両用CCTVも開発されている。この作業の時は、画面を2分割にしても使用できる。

CCTVの分類
    カラーとモノクロものがある。
 モニターとカメラ部分が一体になっている一体型
    モニターとカメラ部分が分かれている分離型
 カメラ部分が分離しているものがある。
 モニター、カメラ、資料代の配置で縦配置・横配置と分けることもある。
    現在、国内・外国のメーカを合わせて、三十数機種が販売されている。

CCTVの主な特徴

拡大率が可変 視力や見る文字の大きさに応じて倍率が変えられる。
高い拡大率 弱視レンズに比べ、高い拡大率が得られる。
広い視界 弱視レンズに比べ、より広い視野が得られる。
白黒の反転 文字を白、背景を黒にした方が見やすい弱視者が多くいるので、画面の白黒反転がワンタッチでできる。
視距離が自由 見やすい視距離で、楽な姿勢でみられる。
資料台(X−Yテーブル)の使用 CCTVで文章を読む場合画面の一定の場所を見て
X−Yテーブルの方を動かして読むと効率的


 
弱視レンズ(ルーペ、単眼鏡、掛けめがね型弱視レンズなど)

  弱視者(ロービジョン)はものがよく見えないとき、光学的補助具を使って網膜に映る文字や外界の像を拡大するのも有効です。 これら光学的補助具を、弱視レンズということが多い。総称している。弱視者(ロービジョン)のために作られた掛けめがね型のものばかりでなく、市販されているルーペ・拡大鏡・双眼鏡・単眼鏡などもこれに含まれる。

 近用弱視レンズ  

倍 率 長所 短所
卓上型 2〜30倍 ピント合わせ不要、
操作簡単    携帯可能
倍率の低い物が多い。
倍率の高い物は、暗く視界が狭い。
手持ち型 2〜30倍 携帯可能 倍率の高い物は、暗く視界が狭い。
掛けめがね型 2〜20倍 携帯可能
両手があく
ピントが合わせにくい。
倍率の高い物は、暗く視界が狭い。

 ※ 卓上型、手持ち型にはライト付きのものがある。

(1)卓上型

 卓上型は小さい子供や老人が初めて使うときに適する。倍率は2〜20倍ぐらいまである。倍率は比較的低いものが多い。高倍率のものは、写真のネガや印刷物のでき具合をみるレンズを転用したものが多い。豆電球による照明が組み込まれたものもある。  レンズから紙面までの距離が一定に保たれるため、焦点調節をする手間がなく扱いやすい。また、見たいところの上にレンズを置いたままにして、他の作業もできる。
 この形のレンズ(スタンプルーペを除く)は、近視や遠視の強い人が裸眼で使用すると焦点が合わず見えにくい。これは、レンズから紙面までの距離が一定に固定されているため、近視の人にはこの距離が長すぎ、遠視の人には短すぎて焦点が合わないためである。また、厚い本の綴じ目の部分に近いところを見るのには使いにくい。

(2)手持ち型

 手持ち型は、辞書を引くなど細かい文字を一時的に読むときに適する。この型は、天眼鏡、理科観察や宝石鑑定などのルーペが多く転用される。倍率は、2〜20倍ぐらいまでいろいろある。卓上型と同様、照明つきのレンズもある。
 手持ち型は、両手があいた状態にはならないが、掛けめがね型のものに比べ、焦点調節がしやすく、目をレンズに近づけたり離したりしても使える。視距離も比較的自由にとれるので使いやすい。その使用になれると、一定時間続けて使用できる。
 一般に、手持ち型のレンズは目をレンズにできるだけ近づけて見た方が有効である。これは、網膜像の拡大率が高く視界も広くなるためである。しかし、調節力に問題があると眼とレンズの距離を離して使用するのを好む弱視者もいる。

 (3)掛けめがね型

 掛けめがね型は、両手が自由に使えるので本を手に持って読むときや文字を書く作業に適する。この型も倍率は2〜20倍ぐらいまであり、弱視者のために特別に作られたものが多い。
  掛けめがね型には、1枚の凸レンズを眼鏡枠に取り付けたものと望遠鏡を取り付けたものがある。1枚レンズのものは、拡大率は8倍ぐらいまでが限度である。1枚型は、レンズを通して見たときの範囲が、望遠鏡型に比べかなり広い。しかし、望遠鏡型に比べ視距離が4〜14cmと短い。望遠鏡を取り付けたものは、レンズを通して見える範囲が狭くはなる。しかし視距離は8〜30cmぐらいと1枚レンズのものに比べ長い。したがって、より楽な姿勢で読める。高い拡大率のものほど焦点深度は浅く、焦点あわせが難しい。
  

   遠用弱視レンズ

 遠用の弱視レンズは、授業・講演会などで黒板に書かれた文字や映されたスライドなどを見るとき、外出の時に街中の標識・看板を見たり、駅やバス停の表示を見るときなどに用いられる。
 一般に単眼鏡が用いられるが、双眼鏡は
見るときのブレが少なく、より広い視野が得られるので使いやすい。

   中間距離用弱視レンズ

 2倍〜10倍までのものまである。2倍〜4倍の小型軽量の単眼鏡は掛けめがね式にできる。


 
遮光レンズ(眼鏡)、色レンズ(眼鏡)

(1)遮光レンズ
   網膜色素変性症の方ための医療用として数種類の色がある。
     可視光線の中で網膜に影響を及ぼす波長帯を除去するように作られている。
     網膜色素変性症者は公的補助制度(補装具)が受けられる。

(2)色レンズ(サングラス)
   種類は掛けめがね型と前掛け式(クリップオン)の2種類がある。
   色はグレー系やブラウン系が主体となっている。
   光の透過率を調節した調光レンズが有効な場合もある。

★レンズの選択には、羞明の除去、残存視力の活用、外貌を隠すなどが影響をするので 十分な装用テストをして選ぶ必要がある。

★度付きサングラスは、矯正眼鏡と色めがねの二つの処方で作成するため、視力障害による手帳取得者でなければ公的補助が受けられない。

★色めがねは視野障害でも公的補助が受けられる。

  身体障害者福祉法で支給または補助されるエイド

   補装具

        眼鏡、義眼

   日常生活用具

        音声時計、点字器、テープレコーダー、音声体温計、電磁調理器、
             遮光眼鏡・色めがね、点字タイプライター、
白杖

   補装具・日常生活用具などの購入先

    ・日本点字図書館用具事業部

          169-8586    東京都新宿区高田馬場1−23−4    03−3209−0751
           http://yougu.nittento.or.jp/

   ・日本盲人会連合用具購買所
    
    169-8664  東京都新宿区高田馬場1−10−33   03−3200−6422
            http://www.normanet.ne.jp/%7Enichimo/yogu/index.html

    ・ジオム社

          553-0007    大阪市福島区大開1−7−23                  06−6468−3949
           http://www.gandom-aids.co.jp/

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